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書評「臨床医学研究序説―方法論と倫理」 フリーアクセス
著者: 川上武1
所属機関: 1柳原病院
ページ範囲:P.616 - P.616
文献購入ページに移動このような研究風土を苦々しく,歯がゆく思った著者は,自分たちがRCTをわが国に導入してからほぼ30年目に当たる1986年に,再び初心に戻り,臨床医学の根源的な問題にたち戻って,“臨床医学研究とは何か”に挑戦しようと決意した.そして高齢と身体的不調という研究者としてはひどく不利な条件を克服し,短時日にその成果をまとめたのが本書である.著者の多年にわたる結核,リハビリテーションの臨床,研究経験に加えて,余人の追従を許さない読書量の蓄積がバックになっているので,この主題に関して,いま望みうる最高の仕事となっている,それは,高齢・身体不調も感じられないくらい,質・量ともにすぐれており,研究者に呼びかける熱い息吹に表れている.
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