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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻6号

1988年06月発行

Coffee Break

異説潰瘍学(5) 再びShayの天秤

著者: 五ノ井哲朗

ページ範囲:P.630 - P.630

文献概要

 ShayとSunによるいわゆる天秤説は,もともと消化性潰瘍の病因論における仮説として呈示されたものだが,それがいつの間にか治療理論となり,更には何となく再発予防のための理論ともなって,定着してしまったかのようにみえる.

 攻撃因子を治癒阻害因子,防御因子を治癒促進因子と読み替えれば,天秤説は容易に治療理論となり,潰瘍症の発生と個々の潰瘍の発生を同一のことと見做せば,天秤説はそのまま再発予防の理論となる.しかし,“いつの間にか”,“何となく”それがそうなってしまうというところに拘りを感じないわけにはゆかない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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