文献詳細
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海外文献紹介「遠位大腸炎における4-アミノサリチル酸液注腸療法」 フリーアクセス
著者: 伊藤克昭1
所属機関: 1愛知県がんセンター内視鏡部
ページ範囲:P.643 - P.643
文献概要
潰瘍性大腸炎治療に有用なサラゾピリンは,大腸内細菌によって5-アミノサリチル酸(5-ASA)とサルファピリジン(SP)に分解されるが,5-ASAが抗炎症作用物質であると考えられている.5-ASAの異性体である4-ASAは結核の治療に用いられてきた薬物で,安全性については既にわかっており,抗炎症作用が強いうえに,液体状態での安定性が5-ASAよりも高い.そこで著者らは,4-ASA注腸療法の有用性を二重盲検法で検討した.
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