文献詳細
文献概要
今月の主題 微小胃癌診断―10年の進歩 序説
微小胃癌診断―10年の進歩
著者: 白壁彦夫1
所属機関: 1早期胃がん検診協会
ページ範囲:P.715 - P.717
文献購入ページに移動Ⅰ.10年間という期間
10年を一区切りとしてみると,というテーマである.1か月,1年間の成績を,まとめる仕事とは,わけが違う.機械の進歩にだけ依存し,その経験の発表を研究だとする人には無縁なテーマである.雑誌編集にだけ専念し,本読みで顔役的演技を続ける人には通用しないことでもある.長年にわたり,探し出そうという執念の人こそが,また,そんな診断の集積を持つところこそが,物することができる話題である.
あとでも述べるが,早期胃癌診断の進歩の歴史を振り返ると,1cmの壁を破るのに約10年かかっている.10年とは,そんな受けとめ方をしなくてはならない期間なのである.
10年を一区切りとしてみると,というテーマである.1か月,1年間の成績を,まとめる仕事とは,わけが違う.機械の進歩にだけ依存し,その経験の発表を研究だとする人には無縁なテーマである.雑誌編集にだけ専念し,本読みで顔役的演技を続ける人には通用しないことでもある.長年にわたり,探し出そうという執念の人こそが,また,そんな診断の集積を持つところこそが,物することができる話題である.
あとでも述べるが,早期胃癌診断の進歩の歴史を振り返ると,1cmの壁を破るのに約10年かかっている.10年とは,そんな受けとめ方をしなくてはならない期間なのである.
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