icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 微小胃癌診断―10年の進歩 序説

微小胃癌診断―10年の進歩

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1早期胃がん検診協会

ページ範囲:P.715 - P.717

文献購入ページに移動
Ⅰ.10年間という期間

 10年を一区切りとしてみると,というテーマである.1か月,1年間の成績を,まとめる仕事とは,わけが違う.機械の進歩にだけ依存し,その経験の発表を研究だとする人には無縁なテーマである.雑誌編集にだけ専念し,本読みで顔役的演技を続ける人には通用しないことでもある.長年にわたり,探し出そうという執念の人こそが,また,そんな診断の集積を持つところこそが,物することができる話題である.

 あとでも述べるが,早期胃癌診断の進歩の歴史を振り返ると,1cmの壁を破るのに約10年かかっている.10年とは,そんな受けとめ方をしなくてはならない期間なのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?