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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻8号

1988年08月発行

文献概要

今月の主題 小さな膵癌―小病変の鑑別診断をめぐって 序説

小さな膵癌

著者: 中澤三郎1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.831 - P.832

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 膵悪性腫瘍訂正死亡率(人口10万対)を年次的にみると,本邦における男性では1950年が0.8であったのが1985年には5.2と,35年間に6.5倍と増加し,女性でも0.5から3.5と7倍に増加している.これは,気管(支)および肺癌死亡率と同様の増加率を示しており,胃癌が次第に減少しているのと全く対照的である.

 この急激な上昇の原因に,飲酒,喫煙,食生活の変化が取り上げられ,いろいろ予防対策が工夫されている.癌撲滅を目指すものとしてはまず,何よりも癌発生の予防に努めることが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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