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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻8号

1988年08月発行

文献概要

今月の主題 小さな膵癌―小病変の鑑別診断をめぐって 誌上パネルディスカッション 主題症例

3年以上の長期生存が得られた小膵癌の1例

著者: 山雄健次1 中澤三郎1 内藤靖夫1 木本英三1 乾和郎1 加納潤一1 山田昌弘1 三竹正弘2 越知敬善 二村雄次

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科 2名古屋大学医学部第1外科

ページ範囲:P.861 - P.866

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要旨 3年以上の長期生存の得られた腫瘍径1cm以下の小膵癌の1例を報告した.腫瘍の拾い上げには腹部超音波検査が有効であった.腫瘍の存在診断,鑑別診断にはERCPと超音波内視鏡が極めて有用で,小膵癌の診断はこの3つの診断法を中心に展開すべきものと考えられた.また,自験の小膵癌例の分析から,膵癌,特に小膵癌は3つの型,充実型,囊胞型,管内型に分類されることが判明した.早期診断には,これら各々の型に合った診断法を適宜選択すべきであると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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