icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻8号

1988年08月発行

文献概要

症例

U字形を呈したⅡc型早期胃癌の1例

著者: 芳野純治1 中澤三郎1 太田博郷1 中村常哉1 山中敏広1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.895 - P.899

文献購入ページに移動
要旨 特異な形態のⅡc型早期胃癌を報告した.31歳,女性.人間ドックを受診し,胃X線検査で異常を指摘された.胃X線精密検査および内視鏡検査により前庭部前壁に大彎側に開いたU字形の線状陥凹を認め,開いたそれぞれの先端に小陥凹をみた.U字形陥凹内の粘膜は近傍の粘膜と粘膜模様,高さに差を認めなかった.病理学的に病変は13×11mm,深達度m,低分化腺癌であり,U字形陥凹内の粘膜は再生上皮ではなく,幽門腺粘膜より成り,癌は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?