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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻8号

1988年08月発行

文献概要

症例

吻合部ポリープ状肥厚性胃炎に発生したⅠ型早期胃癌の1例

著者: 細川治1 山道昇2 津田昇志1 山崎信1

所属機関: 1福井県立病院外科 2金沢医科大学病理

ページ範囲:P.915 - P.920

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要旨 患者は58歳,男性.28年前(31歳時)十二指腸潰瘍で胃切除術,Billroth Ⅱ法再建術(結腸前,Brown吻合なし)を受けている.健診の目的で受診し,胃透視と胃内視鏡検査にて残胃吻合部に吻合部ポリープ状肥厚性胃炎(GCP)とⅠ型早期胃癌を見出し,残胃亜全摘術を施行した.病理組織学的には胃空腸吻合部前壁にⅠ型早期の高分化管状腺癌を認め,吻合部の肥厚性病変の部位は胃腺窩上皮の延長と過形成,偽幽門腺の増生,腺の囊胞状拡張,腺の粘膜下侵入といったGCPの特徴を有している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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