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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻8号

1988年08月発行

文献概要

胃と腸カンファレンス

この症例をどう考えるか

著者: 加来幸生1 馬場保昌1 中島聡総2 加藤洋3

所属機関: 1癌研病院内科 2癌研病院外科 3癌研病院病理

ページ範囲:P.921 - P.924

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症例の概要 患者:71歳,女性.現病歴:1982年秋より上腹部不快感あり.体重減少2kg.1983年3月4日,他院の胃X線検査にて胃癌と診断され,3月30日癌研病院外来受診,4月19日入院となる.入院中の胃X線検査および内視鏡検査の所見による術前診断は,胃悪性リンパ腫であった.生検診断では悪性リンパ腫も疑われたが,確診が得られず外科的治療に踏み切った.5月2日,胃切除術が施行された.術後病理報告:gastric ulcers;1)gastric ulcer,Ul-Ⅲ,M-Post.with marked lymphoid hyperplasia,2)gastric ulcer,Ul-Ⅲs,C-Post.

 以下の点につき御検討ください.①術前のX線,内視鏡所見からは,どう診断すべきでしょうか.②病理組織学的に,悪性リンパ腫でないとすれば,RLH様の病変であるのか,あるいは特殊な潰瘍と考えるべきでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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