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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻9号

1988年09月発行

文献概要

症例

直腸リンパ濾胞性ポリープの1例

著者: 川堀勝史1 中塚博文1 松山敏哉1 土肥雪彦1 徳毛健治2 春間賢2 中川仁3 田原栄一3 田村泰三4

所属機関: 1広島大学医学部第2外科 2広島大学医学部第1内科 3広島大学医学部第1病理 4国立柳井病院外科

ページ範囲:P.999 - P.1004

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要旨 排便時下血を繰り返した64歳女性の直腸に発生した巨大リンパ濾胞性ポリープの1例を報告した.腫瘍はP~Rb(7~11時)に存在し,45×40mm大で山田Ⅱ型,弾性硬で表面はやや不整であった.中心にびらん形成あり,易出血性で肉眼的には悪性を強く疑った.術前の生検で,初回は悪性リンパ腫の疑い,2回目はreactive lymphoid hyperplasiaと報告を得,術前より良・悪性の鑑別が問題となった.外科的に経肛門的腫瘍切除術を行い,組織学的に直腸粘膜下層より固有筋層にかけてリンパ濾胞を一部有するリンパ球系細胞の増生がみられ最終的にlymphoid hyperplasiaと診断された.術後33か月経った現在,再発なく経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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