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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻9号

1988年09月発行

文献概要

症例

9歳女児に発生した結腸癌の1例と本邦報告例の検討

著者: 芳賀佳之1 奥田誠1 石山和夫1 松本重喜1 山田穣1 岡本哲彦1 池内駿之1 金城正佳1 有森正樹1

所属機関: 1国立東京第二病院外科

ページ範囲:P.1009 - P.1013

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要旨 9歳7か月の女児が腹痛と嘔吐を訴えて来院し,イレウスと診断されたが閉塞機転は不明であった.イレウス解除の目的で緊急開腹手術を施行したところ横行結腸に癌が発見された.H0P0sn1のStage Ⅲで,二期分割手術によりR3の郭清を行った.組織学的には中分化腺癌で化学療法を併用して術後2年の現在再発をみない.14歳以下の小児結腸癌は本症例を含めて29例が報告されており,それらの40%以上は粘液癌もしくは印環細胞癌である.予後を確認しえた25例中5年以上の生存を得たものは,わずか4例にすぎず,成人の結腸癌に比べて著しく予後不良である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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