icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻1号

1989年01月発行

文献概要

症例

2個のⅠ型隆起型癌を有する3個の多発早期胃癌の1例

著者: 鄭鳳鉉1 白木正裕1 大坂直文1 高尾雄二郎1 芦田潔1 折野真哉1 奥村泰啓1 林勝吉1 松本章夫1 平田一郎1 大柴三郎1

所属機関: 1大阪医科大学第2内科

ページ範囲:P.88 - P.92

文献購入ページに移動
要旨 患者は73歳,男性.主訴は動悸,全身倦怠感.血液学的に中等度の正球性,正色素性貧血を認めた.上部消化管検索の結果,胃角部に31×20mm,10×7mmの2個のⅠ型早期胃癌が存在した.切除胃の病理組織学的検索で,これら2個のⅠ型隆起型癌は良性成分を含まず,ポリポイドに発育した癌と考えられた.また,Ⅰ型胃癌の口側に2mmの微小胃癌が認められた.周辺胃粘膜は不完全型腸上皮化生がびまん性に認められ,典型的な高齢者の胃癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?