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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻11号

1989年11月発行

今月の主題 いわゆる“十二指腸炎”の諸問題

主題

十二指腸炎の内視鏡所見と生検所見の対比

著者: 田中三千雄1 稲土修嗣1 若林泰文1 渡辺明治1 佐々木博1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1259 - P.1268

文献概要

要旨 十二指腸炎の内視鏡的分類の見直しを行った.今回,新たに分類したそれぞれのグループごとに光顕組織像の特徴を検討し,以下の成績を得た.①発赤型:絨毛は中等度萎縮.細胞浸潤は軽度.胃上皮化生は軽度.②びらん型:粘膜表層部は壊死杯細胞なし.細胞浸潤は高度.胃上皮化生なし.③粘膜粗糙型―(a)発赤粗大隆起:絨毛は高度萎縮,細胞浸潤は軽度.Brunner腺が増殖.胃上皮化生は中等度.(b)胃上皮化生による顆粒状隆起:胃上皮化生は高度.細胞浸潤は軽度.(c)平皿状陥凹:絨毛は軽度萎縮,細胞浸潤は軽度.胃上皮化生は軽度.各グループ相互の関係,各グループと臨床像との関係などについて今後検索を進める必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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