icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻11号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 いわゆる“十二指腸炎”の諸問題 主題

急性胃粘膜病変と十二指腸球部病変の関連―急性期の胃粘膜病変と十二指腸粘膜病変の内視鏡的対比

著者: 小越和栄1 丹羽正之1 斎藤征史1 加藤俊幸1 田代成元2

所属機関: 1新潟県立がんセンター新潟病院内科 2田代消化器科病院

ページ範囲:P.1269 - P.1274

文献購入ページに移動
要旨 われわれは内視鏡的に急性胃粘膜病変と診断された症例101例のうち,十二指腸が観察されている71症例の十二指腸粘膜所見について検討を行った.その結果,①胃幽門前庭部のびまん性出血性びらんがみられた53症例では38例(71.7%)に十二指腸球部から下行脚にかけてびらんがみられた,②幽門前庭部の点状または小円形状の多発びらんでは8例中1例にしか十二指腸粘膜変化がみられなかった,③胃体部にのみ限局していた出血性びらんでは1例も十二指腸粘膜には変化がなく,十二指腸病変は急性胃粘膜病変の型により合併頻度に相違がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら