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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻11号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 いわゆる“十二指腸炎”の諸問題 主題

胃腺窩上皮化生(胃上皮化生)

著者: 山下克子1 重本六男1 秋本真寿美1 川村雅枝1 高田茂登子1 栗原毅1 三輪洋子1 赤上晃1 山内大三1 前田淳1 横山泉1 佐藤秀一2 竹本忠良2

所属機関: 1東京女子医科大学成人医学センター 2東京女子医科大学消化器内科

ページ範囲:P.1275 - P.1280

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要旨 胃上皮化生からみた十二指腸炎について臨床的,病態生理学的検討を行った.十二指腸炎における胃上皮化生の出現率は高く,特に萎縮が軽く酸分泌が高い十二指腸粘膜に出現する率が高い.内視鏡下にメチレンブルーを撒布すると不染部として観察される.組織学的,機能的にも本来の胃表層上皮と類似していることがわかった.特に強い粘液代謝能を有していることから,胃上皮化生は十二指腸粘膜の防御因子的役割を果たしていることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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