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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻12号

1989年12月発行

今月の症例

食道の“いわゆる癌肉腫”の1例

著者: 山口肇1 縄野繁2 板橋正幸3

所属機関: 1国立がんセンター内科 2国立がんセンター放射線診断部 3国立がんセンター研究所病理

ページ範囲:P.1330 - P.1332

文献概要

 〔患者〕64歳男性,主訴:つかえ感.既往歴:高血圧で内服治療中.家族歴:特記すべきものなし.現病歴:1か月前より食事の際に食道につかえ感が出現.近医でのX線検査で異常を指摘され当院を受診.血液,尿検査成績:特に異常なし.

 〔X線所見〕第1斜位像(Fig. 1)で食道ImからEiにかけて山田Ⅳ型の隆起性病変が認められる.表面は大小不同の分葉状を呈するが陥凹は認められない.第2斜位像(Fig. 2)では隆起性病変の付着部にわずかな変形を認める(矢印)ことより深達度smと診断される.またやや空気量の少ない写真(Fig. 3)では上下約10cmにわたりひだの消失が認められ(矢印),病巣が上皮内伸展を伴っていることが疑われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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