文献詳細
今月の症例
食道の“いわゆる癌肉腫”の1例
著者: 山口肇1 縄野繁2 板橋正幸3
所属機関: 1国立がんセンター内科 2国立がんセンター放射線診断部 3国立がんセンター研究所病理
ページ範囲:P.1330 - P.1332
文献概要
〔X線所見〕第1斜位像(Fig. 1)で食道ImからEiにかけて山田Ⅳ型の隆起性病変が認められる.表面は大小不同の分葉状を呈するが陥凹は認められない.第2斜位像(Fig. 2)では隆起性病変の付着部にわずかな変形を認める(矢印)ことより深達度smと診断される.またやや空気量の少ない写真(Fig. 3)では上下約10cmにわたりひだの消失が認められ(矢印),病巣が上皮内伸展を伴っていることが疑われる.
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