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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻2号

1989年02月発行

文献概要

今月の主題 大腸腺腫と癌(1) 主題

大腸腺腫の形態と分布―腺腫と癌について

著者: 松川正明1 根来孝1 碓井芳樹1 韓東植1 近藤健司1 山田聰1 吉田邦夫1 有山襄1 梁承茂2 池延東男2 白壁彦夫2

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2早期胃がん検診協会中央診療所

ページ範囲:P.155 - P.160

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要旨 大腸癌との関連性で問題となる腺腫の特徴を1.5cm以下の病変で大きさ・占拠部位・肉眼形態から求めた.1.5cm以下では大きくなるにつれて腺腫の割合が増した.小さな腺腫では腫瘤型が多く,大きくなるにつれて長茎型が増えた.平盤型は大きさに関係なく一定であった.長茎型の腺腫は小さい病変ほど深部大腸に多い.腫瘤型の腺腫は占拠部位と大きさに一定の傾向がなかった.平盤型の腺腫は大きさに関係なく深部大腸の割合は一定であった.小さな大腸癌で腺腫の有無をみると,長茎型・腫瘤型は腺腫との関連性が高くみられ,平盤型・中央陥凹型はこの関連性が乏しかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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