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海外文献紹介「大腸憩室と腺腫および癌との関連」
著者: 白井正人1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.183 - P.183
文献購入ページに移動 Assosiation of colonic diverticula with adenomas and carcinomas: Morini S, et al(Dis Colon Rectum 31: 793-796, 1988)
症状のある大腸憩室症患者150人について,大腸のadenomaやcarcinomaの発生頻度が対照群に比して高いかどうかを検討した.対象は症状を有し内視鏡で大腸憩室症と診断された150例で,男性88例,女性62例,年齢は40歳から92歳(平均57歳)であった.一方,対照群として同じ時期に腹部症状を訴えて大腸内視鏡検査を受け,憩室のなかった1,300例の中から性,年齢を合わせた150例を選んだ.大腸憩室症150例中143例はS状結腸,および下行結腸に,7例が右側大腸に憩室が存在した.54例(36%)に他病変が併存し,13例に癌,42例に腺腫が合併していた.対照群では150例中26例(17%)に癌または腺腫が発見されたのみで,両群間には有意差があった.
症状のある大腸憩室症患者150人について,大腸のadenomaやcarcinomaの発生頻度が対照群に比して高いかどうかを検討した.対象は症状を有し内視鏡で大腸憩室症と診断された150例で,男性88例,女性62例,年齢は40歳から92歳(平均57歳)であった.一方,対照群として同じ時期に腹部症状を訴えて大腸内視鏡検査を受け,憩室のなかった1,300例の中から性,年齢を合わせた150例を選んだ.大腸憩室症150例中143例はS状結腸,および下行結腸に,7例が右側大腸に憩室が存在した.54例(36%)に他病変が併存し,13例に癌,42例に腺腫が合併していた.対照群では150例中26例(17%)に癌または腺腫が発見されたのみで,両群間には有意差があった.
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