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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻2号

1989年02月発行

文献概要

症例

Ⅱa集簇型大腸腺腫内癌の1例

著者: 越知敬善1 浅井俊夫1 岡村正造1 山口初宏1 三竹正弘1 大橋信治1 室博之2 佐野光一2

所属機関: 1豊橋市民病院内科 2豊橋市民病院病理

ページ範囲:P.203 - P.210

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要旨 患者は68歳,女性.便に血液が付着することを主訴に来院.理学的所見,一般検査所見,CEAに異常なし.大腸内視鏡検査でBauhin弁近傍の盲腸前壁側に,血管透見像が減少し軽度発赤した大小不揃いの顆粒の集簇から成る病変を認めた.X線検査でも同部位に大小不揃いの顆粒状透亮像の集簇を認めた.生検で高分化腺癌の部分を認めたため回盲部切除術を施行.肉眼所見は径7mmの大小不揃いの顆粒の集簇から成る病変で,組織所見は大部分が管状腺管腺腫で粘膜表層の一部に高分化管状腺癌を認めた.径7mmと小さなⅡa集簇様病変の術前診断例はまれであり,X線,内視鏡所見を中心に呈示し,大腸扁平隆起性病変に関する臨床病理学的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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