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今月の主題 胃・十二指腸出血の非手術的治療 主題
胃・十二指腸出血の非手術的治療―止血法の選択と限界
著者: 房本英之1 鎌田武信1
所属機関: 1大阪大学医学部第1内科
ページ範囲:P.377 - P.384
文献購入ページに移動要旨 胃・十二指腸出血の非手術的治療法としての薬物療法,内視鏡的止血法,血管栓塞術の選択と限界について考察した,出血性胃炎出血や露出血管のない潰瘍出血に対しては薬物療法を,露出血管を有する潰瘍出血や噴水状の動脈出血には薬物療法では限界があり,内視鏡的止血を試みるべきである.しかし,露出血管径が2mm以上の症例や球部変形の著しい十二指腸潰瘍出血,球後部潰瘍大量出血例では内視鏡的止血も限界がある.内視鏡的に出血源の確認が困難な例や原因不明の反復する大量出血例には血管栓塞術が適応となる.また敗血症や腎不全,DICなどの合併症を有する症例では出血局所の止血対策のみでなく,これらの合併症の管理・治療が重要である.
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