胃と腸24巻4号

1989年04月発行

今月の主題 胃・十二指腸出血の非手術的治療

座談会

胃・十二指腸出血をめぐる諸問題―方法論を中心に

著者： 西元寺克礼¹ 佐藤彰² 仲紘嗣³ 佐々部正孝⁴ 原田一道⁵ 永井祐吾⁶ 有山襄⁷ 並木正義⁸ 小越和栄⁹

所属機関： ¹北里大学・内科 ²東北大学・第3内科 ³勤医協札幌西区病院 ⁴東京医科歯科大学・第1内科 ⁵旭川医科大学・第3内科 ⁶和歌山医科大学・消化器外科 ⁷順天堂大学・消化器内科 ⁸旭川医科大学・第3内科 ⁹県立がんセンター新潟病院・内科

ページ範囲：P.396 - P.411

文献概要

　並木（司会）　消化管出血Lとその対策は，いつの時代でも臨床の実際において重要な課題ですが，今回は特に胃・十二指腸からの出血を取り上げ，それに対する非手術的療法について，方法論を中心に現況と問題点，更に将来の方向などを含めて討論していただきたいと思います．

　今日お集まりの先生方は，それぞれの非手術的止血法を代表する施設の方々ばかりですので，その得意とする止血法の実際の要領，特にコツ，また，これだけは知っておいてほしいという手技上の要点，留意点を具体的に述べていただき，合わせてこれまでの止血成績を示していただきたいと思います．