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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻4号

1989年04月発行

文献概要

症例

同一胃内に多数の多発胃癌病巣を認めた1例

著者: 趙容寛1 岩永剛1 古河洋1 平塚正弘1 石黒信吾2

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科 2大阪府立成人病センター病理

ページ範囲:P.439 - P.442

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要旨 21歳の男性の切除胃の組織学的検索により,1つの進行癌病巣以外に,胃粘膜の腺頸部層に限局した80か所以上の微小Ⅱb型の印環細胞癌から成る多発癌病巣を発見した.連続切片作製による検討から,各々の病巣は別個に存在し,主病巣近辺のみならず広く分布しており,それぞれ別個に発生したものと考えられた.このような多発胃癌は珍しく,癌の発生を考えるうえで興味ある1例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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