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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻4号

1989年04月発行

症例

小腸神経線維腫より大量出血を来したvon Recklinghausen病の1例

著者: 越智祥隆1 吉田英晃1 滝順一郎1 仲川昌之1 林需2 松森武3

所属機関: 1榛原町立病院外科 2榛原町立病院内科 3県立奈良病院中検病理

ページ範囲:P.449 - P.453

文献概要

要旨 患者は59歳,女性で,意識消失発作を主訴に来院した.家族歴では,姉2人,母,叔母がvom Recklinghausen病であった.既往歴では,生下時より全身に特異的な大小の腫瘤を認め,52歳時,十二指腸潰瘍で手術を受けた.現病歴は,1986年3月,突然数分間の意識消失発作があり,緊急入院した.初診時現症では全身に特異的な皮膚病変を認め,高度の貧血を呈した.腹部血管撮影,腹部CT,小腸二重造影にて,Treitz靱帯より約7cm肛門側にクルミ大の腫瘤を認めた.同年5月開腹術を施行し,同部とその近傍の計3か所の腫瘤を含めて空腸部分切除を施行した.免疫組織化学を含めた病理学的検索では,神経線維腫の像を堅し,悪性所見は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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