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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻5号

1989年05月発行

今月の主題 腸管の悪性リンパ腫(2)

主題

腸管悪性リンパ腫の鑑別診断―病理肉眼所見から

著者: 板橋正幸1 若尾文彦1 飯島直人1 長谷部孝裕1 廣田映五1 牛尾恭輔2 山田達哉2 石川勉2 北条慶一3 森谷冝晧3 沢田俊夫3

所属機関: 1国立がんセンター研究所病理部 2国立がんセンター病院放射線診断部 3国立がんセンター病院外科

ページ範囲:P.487 - P.498

文献概要

要旨 病理学的に確認されえた腸管原発悪性リンパ腫23例について,臨床病理学的検討を行い,それらの肉眼的特徴から以下の5群に分類した.(1)隆起型,(2a)潰瘍型(周堤を伴うもの),(2b)潰瘍型(周堤を伴わないもの),(3)びまん浸潤型,(4)その他.悪性リンパ腫の特徴として,①多発病巣が多い(52%),②腫瘍(特に粘膜下腫瘍)としての性格表現と炎症性疾患に類した形態表現の両者を合わせ示すことが多い,③非上皮性腫瘍かつfree cell(遊離細胞)としての形態表現のものがある,などが指摘しうる.これらの特徴を踏まえ,各肉眼型ごとに癌,筋肉腫,脂肪腫,潰瘍形成性炎症性疾患など類似疾患との肉眼的鑑別診断について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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