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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻5号

1989年05月発行

今月の主題 腸管の悪性リンパ腫(2)

主題

腸管悪性リンパ腫の鑑別診断―臨床の立場からみた診断上の留意点

著者: 牛尾恭輔1 石川勉1 関口隆三1 水口安則1 縄野繁1 松江寛人1 山田達哉1 山口肇2 吉田茂昭2 小黒八七郎2 板橋正幸3 廣田映五3

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター内視鏡部 3国立がんセンター研究所病理

ページ範囲:P.499 - P.516

文献概要

要旨 腸管には中胚葉由来で,生体防御の役目を持つリンパ装置が数多く存在する.これらのリンパ装置は,また全身のリンパ節とも関連し合っているため,腸管の悪性リンパ腫では癌に比して多発しやすく,病態と病像も多彩である.この多発性,多彩性を理解するために,腸管のリンパ装置の解剖・生理について述べ,次いで悪性リンパ腫の分類の病期診断,検査と診断上の留意点につき概説した.これを踏まえて,多発性・びまん性の腸管の悪性リンパ腫に類似した形態を示し,鑑別診断上で問題となる疾患(びまん性リンパ濾胞増生症,偽膜性腸炎,アメーバ赤痢,Yersinia腸炎,immunoproliferative small intestinal disease,AIDS,mucosal prolapse syndrome)について,形態的な鑑別点を主体に述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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