icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻5号

1989年05月発行

文献概要

今月の主題 腸管の悪性リンパ腫(2) 主題

腸管悪性リンパ腫の内視鏡的検討

著者: 長谷川かをり12 長廻紘2 屋代庫人2 橋本洋2 秋本伸2 進藤廣成3 浜野恭一3 笠島武1

所属機関: 1東京女子医科大学第2病理 2東京女子医科大学消化器病センター 3東京女子医科大学第2外科

ページ範囲:P.517 - P.528

文献購入ページに移動
要旨 13例の腸管悪性リンパ腫につき検討した.内訳は大腸6例,小腸4例,大腸,小腸1例,多臓器2例である.肉眼像については腫瘤型(5例5病変),潰瘍型(4例8病変),限局浸潤型(2例2病変),びまん型(4例)の4型に大別できた.それらの内視鏡像は次のような特徴を持っていた.腫瘤型は形態・表面の平滑度・色調など大きな粘膜下腫瘍と言えるものが多く,またそういったものは内視鏡診断が可能であった.潰瘍型にも粘膜下腫瘍の特徴を残す例がみられた.びまん型は表面平滑な脳回様所見,multiple lymphomatous polyposis,白色がかったやや厚ぼったい粘膜で小陥凹あるいはタコイボびらん様の小隆起の多発を伴うものがあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?