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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻5号

1989年05月発行

今月の主題 腸管の悪性リンパ腫(2)

主題症例

immunoproliferative small intestinal disease(malignant phase)の1例

著者: 松本主之1 飯田三雄1 松井敏幸1 中根博1 広田千治1 東治道1 高田豊1 藤島正敏1 中村賢二郎2 中武幸一3

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理 3飯塚病院内科

ページ範囲:P.567 - P.574

文献概要

要旨 immunoproliferative small intestinal diseaseと考えられる症例を経験した.患者は54歳,女性.1年前より下痢,体重減少が出現し,低蛋白血症を指摘され入院.著明な低蛋白血症を認め,蛋白漏出性胃腸症を証明した.消化管X線,内視鏡検査では小腸皺襞の肥厚と胃から上部小腸にかけてびまん性に微細顆粒状粘膜を認めた.生検で大細胞型悪性リンパ腫と診断された.CT上腹腔内リンパ節の腫大をみた.血中,腸液中にα鎖蛋白は認められなかった。化学療法を施行したところ一時的に下痢,低蛋白血症は軽快し,X線,内視鏡像の改善をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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