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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻6号

1989年06月発行

文献概要

今月の症例

小腸平滑筋腫の1例

著者: 多田正大1 清水誠治1 稲富五十雄1 伊志嶺玄公2 赤見敏和2

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科 2京都第一赤十字病院外科

ページ範囲:P.606 - P.608

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 〔患者〕60歳,女性.主訴は黒色便.現病歴:1年3か月前より時々黒色便を認めていた.近医にて上部消化管および大腸のX線・内視鏡検査を受けたが原因不明であった.最近,再び黒色便を認めるようになり,貧血が高度になったため当科を受診した.

 〔小腸X線所見〕十二指腸空腸曲から約1.5m肛門側の中部空腸に片側性の陰影欠損像を認めた(Fig. 1).同部位を強く圧迫することによって,大きさ約5×2cmの表面平滑な隆起性病変が指摘された(Fig. 2).弱く圧迫することによって腫瘤の表面に淡いバリウム斑を認め,表面に浅い陥凹が存在することがうかがえた(Fig. 3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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