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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻6号

1989年06月発行

文献概要

今月の主題 急性胃粘膜病変(AGML) 主題

臨床の立場からみたAGMLの概念

著者: 岡崎幸紀1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.611 - P.618

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要旨 AGMLに関して,内視鏡医の立場から,歴史的な展開,現状,今後の方向について,意見を述べた.もともとAGMLの概念は,内視鏡所見を中心に概念づけがされており,病理学的な裏づけが少ないなど基盤の弱い点がある.しかし,今日対象とする疾患が増加し,多用される事態となり,この概念に混乱が生じている.この時点で,概念,定義を論じることは極めて重要なことと考え,1つの定義を提唱した.現状では,緊急内視鏡を前提とし,臨床症状を加味し,かなり厳しく病変の程度と時間的な経過を限定した.しかし,今後,AGMLの病態生理学的な研究が進めば,この概念も変わっていくことが予測される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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