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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻6号

1989年06月発行

文献概要

今月の主題 急性胃粘膜病変(AGML) 主題研究

比較診断学からみたAGML―X線診断の検討

著者: 白壁彦夫1 浜田勉2 碓井芳樹2 窪田久2 三輪洋人2 大野雅子2 高木直行1 渡二郎1

所属機関: 1早期胃がん検診協会中央診療所 2順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.661 - P.672

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要旨 いまの診断域を越えたい,静止の一面をみる病理の学問を補足したい,あてがわれた診断学と診断域に住みついて永すぎる,観念的に,実験的に,理論的であることを狙いたい,ことなどから変形学を使いAGMLをみた.まず,虚血性大腸炎27例,薬剤性大腸炎29例につき,各層別にX線所見をとった.そして,粘膜には潰瘍,粘膜下には浮腫,thumbprints,筋層にはspasm,segmentation,longitudinal involvement,粘膜下と筋層の合併にはbamboo-joint signを対応させてみた.次に,上記所見をAGMLのX線写真上に求めた.これらの所見がAGMLにもみられることから,前記の考え方は,胃にも腸にもcommonに使えるX線所見だと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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