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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻6号

1989年06月発行

文献概要

症例

内視鏡下生検で乾酪壊死巣を伴う類上皮肉芽腫が認められた胃結核の1例

著者: 赤司浩一1 藤本一真1 澤江義郎1 岡村孝1 坂田利家1 飯田三雄2 金城満3

所属機関: 1九州大学医学部第1内科 2九州大学医学部第2内科 3九州大学医学部第1病理

ページ範囲:P.687 - P.692

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要旨 患者は48歳,男性で,3年前より糖尿病を指摘されていた.心窩部痛,咳嗽を主訴として来院し,右上肺野の浸潤陰影および胃体中部から前庭部にかけての大小不同の不整形潰瘍の多発が認められた.喀痰より結核菌が検出され,胃内視鏡下生検で乾酪壊死巣を伴う類上皮肉芽腫が認められたため,糖尿病を基礎疾患とした肺結核に合併した胃結核と診断した.インスリンによる糖尿病のコントロールと,抗結核剤と抗潰瘍剤の併用により6か月後には潰瘍は完全に治癒した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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