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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻7号

1989年07月発行

文献概要

今月の主題 胆道疾患の非手術的治療の進歩 主題

PTCDを応用したRALS胆管腔内照射法

著者: 竜崇正1 佐藤滋宏2 渡辺一男2 藤田昌宏2 本田一郎2 坂本薫2 渡辺敏2 川上義弘2 篠原靖志2 竹内修2

所属機関: 1千葉県がんセンター消化器科 2千葉県がんセンター放射線治療部

ページ範囲:P.739 - P.746

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要旨 PTCDの手技を応用して内瘻化を図り,このルートを利用したRALS胆管腔内照射療法について述べた.RALSは単独で胆管癌の根治線量が照射可能なため,肝や腸管などの正常臓器への影響や副作用もなく局所制御が可能な利点を有している.14例の胆道癌に対しRALS胆管腔内照射を施行した.切除不能7例では全例生検で癌細胞は消失し,胆管狭窄は改善し,PTCDチューブの抜去が可能であった.そして最長2年6か月をはじめ3例が生存中である.また,非治癒切除後の癌遺残部治療を行った4例でも遺残部胆管の癌はRALSによって消失し,最長2年を経て健在中をはじめ3例が生存中である.根治切除後の再発予防などにも有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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