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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻7号

1989年07月発行

文献概要

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海外文献紹介「体外衝撃波による結石破砕前後の胆囊の収縮能」

著者: 中村常哉1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科

ページ範囲:P.761 - P.761

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 Gallbladder motility before and after extracorporeal shock-wave lithotripsy: Spengler U, et al (Gastroenterology 96: 860-863, 1989)

 胆囊結石に対する体外衝撃波結石破砕(Extracorporeal Shock-Wave Lithotripsy; ESWL)により胆囊の収縮能に変化が生じるか否かを知るために,経静脈的に投与したcholecystokininに対する胆囊の収縮能を超音波を用いて検討した.有症状の胆囊結石を持った21人の患者がESWLの前後で検査され,うち12人は胆石溶解剤(UDCA,CDCA)の内服を行い(A群),9人は行わなかった(B群).胆囊の収縮能の評価は胆囊の空腹時容量,CCK静注後の最大収縮時容量(residual volume)およびhalf contraction timeで行った.胆囊の収縮能はESWLの前では両群とも対象群に比べて有意に低下し不完全であった(A群:residual volume 51%±10%,half contraction time 40±5分,B群:residual volume 51%±10%,half contraction time 46±7分,対象群:residual volume 15%±4%,half contraction time 18±2分).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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