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経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)を応用した局所温熱療法
著者: 中山和道1 嘉村好峰1 才津秀樹1
所属機関: 1久留米大学医学部第2外科
ページ範囲:P.764 - P.765
文献購入ページに移動胆管癌の予後は,今日においてもまだあまり向上しておらず,手術のみでは予後の向上には限界があり,集学的治療が注目を浴びている.われわれは温熱療法の行えるPTBDチューブを開発し,実験を行い安全性と有用性を確認後,臨床応用を行い癌治療に有効と思われる病理所見を得たのでここに紹介する.
温熱療法は,現在RF(radio-frequency)波,マイクロ波などによって各種臓器に行われているが,体外から加温を行うものが多く,腹腔内深部臓器に発生した癌の部位のみを42~43℃に加温することは容易ではない.そこでわれわれは閉塞性黄疸でPTBDが行われた胆管癌に対し,このPTBDルートを利用し胆管癌を直接に加温し温熱効果を期待することのできる温熱併用ドレナージ・チューブを開発した.
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