胃と腸24巻7号

1989年07月発行

Topics

経皮経肝胆囊鏡下截石法

著者： 関秀一¹ 木村健¹

所属機関： ¹自治医科大学消化器内科

ページ範囲：P.768 - P.769

文献概要

　はじめに

　胆囊結石の手術療法は確立されている．しかし，心，肺，腎，肝などの重要臓器障害により手術不能な症例に遭遇することがある．また，右症状例でも症状のない間歇期では，手術に了解が得られない場合もある．このような胆囊結石に対し，われわれは経皮経肝胆囊鏡下截石（percutaneous transhepatic cholecystoscopic lithotomy; PTCCSL）を施行し良好な結果を得ている．本稿では自験例に基づきPTCCSLの手技，適応，治療成績，合併症などについて紹介し，その有用性について述べる．