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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻7号

1989年07月発行

文献概要

症例

早期髄外性胃形質細胞腫の1例

著者: 渕上正弘1 石堂達也2 細井董三1 牧野哲也1 岡田利邦1 西沢護1 中村恭一2 森尚義2 大倉康男2 斉藤慶一3 高橋寿久3

所属機関: 1東京都がん検診センター 2筑波大学基礎医学系病理 3東京警察病院外科

ページ範囲:P.795 - P.801

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要旨 患者は50歳,男性.特に自覚症状なく胃集検を受診し,胃角変形を指摘されて当センターを受診する.胃内視鏡検査で胃角大彎に小退色帯,および軽度の凹凸不整が認められた.生検組織所見では,小退色帯の部分よりIgA/λでmonoclonalに陽性の針状結晶物質が,粘膜固有層にほぼびまん性にわたり認められ,形質細胞腫と診断された.切除標本では,粘膜固有層にびまん性に腫瘍性の形質細胞が認められた.胃形質細胞腫は,現在までに欧米で約100例,本邦では自験例を含め41例報告されているが,進行例が多い.本例は病変が粘膜内に限局し,肉眼的にも軽微な変化で,早期の段階のものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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