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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻7号

1989年07月発行

症例

術前に診断できた膵somatostatinomaの1切除例

著者: 関誠1 高木國夫1 堀雅晴1 太田博俊1 西満正1 梶谷鐶1 大橋計彦2 村上義史2 竹腰隆男2 加藤洋3 柳澤昭夫3 藤島捷年4

所属機関: 1癌研究会附属病院外科 2癌研究会附属病院内科 3癌研究会附属病院研究所病理部 4大分県立病院外科

ページ範囲:P.819 - P.826

文献概要

要旨 患者は51歳の男性で膵頭部のhypervascularな腫瘍として紹介された.糖尿病と胆石症が合併していることから,somatostatinomaを疑い,末梢血中および門脈血中のソマトスタチン濃度を測定し,その上昇より,術前に膵somatostatinomaと診断した.腫瘍は40×42×35mmの大きさで膵頭部に限局し,灰白色の被膜に包まれ,赤紫色ゼラチン様であった.組織学的には,索状あるいは腺房状配列を示すラ氏島腫瘍で,免疫組織学的にはソマトスタチン抗体陽性であった.電顕では細胞質に径200~300nmの顆粒像がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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