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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 腸のカルチノイド 主題症例

生検で消失したと考えられる十二指腸カルチノイドの1例

著者: 桑野恭行1 飯田三雄1 松井敏幸1 興梠憲男1 藤島正敏1 八尾隆史2 冬野誠助3

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理 3冬野病院

ページ範囲:P.909 - P.913

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要旨 患者は59歳,女性.1981年3月上腹部不快感を主訴に来院し,X線,内視鏡検査で十二指腸球部小彎前壁寄りに径5mm大の粘膜下腫瘤様隆起を認め,生検でカルチノイドと診断された.入院後のX線,内視鏡検査では明らかな隆起は球部に認められず,隆起が存在したと思われる部位より計2回の生検を施行したがカルチノイドの組織は得られなかった.その後,外来で1~2年に1回の割でX線,内視鏡検査による経過観察が行われたが,1989年3月現在カルチノイドの再発は認められず,初回生検によって完全に消失したものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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