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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 腸のカルチノイド 主題症例

進行直腸癌を合併した回腸カルチノイド腫瘍の1例

著者: 関口隆三1 石川勉1 縄野繁1 水口安則1 河原郁夫1 牛尾恭輔1 松江寛人1 山田達哉1 北條慶一2 森谷冝皓2 廣田映五3 板橋正幸3

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター外科 3国立がんセンター研究所病理部

ページ範囲:P.915 - P.920

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要旨 患者は70歳,女性.便秘と肛門部出血を主訴として近医受診.直腸癌と診断され,当院紹介となった.注腸X線検査で,直腸Rbに限局潰瘍型の進行癌,終末回腸に浅い陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認めた.組織学的検索では終末回腸の腫瘍は径2.8cmで,粘膜下層に主座を置き,一部粘膜層にも浸潤する深達度ssのカルチノイド腫瘍であった.所属リンパ節転移を認め,銀還元反応陽性であった.直腸Rbの腫瘍は限局潰瘍型の進行癌で,深達度はa2の中分化腺癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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