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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 腸のカルチノイド 主題症例

超音波内視鏡が診断に有用であった十二指腸カルチノイドの1例

著者: 大塚弘友1 磯彰格1 清水誠治1 青木美博1 多田正大1 八城博子2 安達行3 伊志嶺玄公3

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科 2京都第一赤十字病院第4内科 3京都第一赤十字病院外科

ページ範囲:P.921 - P.925

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要旨 患者は68歳,男性.ドック検診の胃透視で十二指腸球部に隆起性病変を指摘され入院した.胃十二指腸X線透視では十二指腸前壁に直径15mmの粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.上部消化管内視鏡検査ではカルチノイドが疑われたが,初回生検でカルチノイドの所見は得られず頂部に陥凹を伴う潰瘍を形成した.21日後の潰瘍面からの再生検でカルチノイドと確診された.上部消化管超音波内視鏡所見では粘膜下層に限局した低エコー層として描出され,所属リンパ節の腫脹は認められなかった.また肝臓などへの転移も認められず遠位広範囲胃切除術が施行された.EUSはカルチノイドの術前検査として有用な検査法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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