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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 腸のカルチノイド 主題症例

巨大肝を伴った直腸カルチノイドの1例

著者: 北野厚生1 桑島士郎2 小畠昭重1 押谷伸英1 日置正人1 松本誉之1 橋村秀親1 大川清孝1 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科 2大阪市立大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.933 - P.937

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要旨 右季肋部の腫瘤に対する初回入院時の腹腔鏡所見では,肝表面の多発性の円型黄白色調の腫瘤が認められ,同生検による病理組織学的所見により肝細胞癌およびその肝内転移と診断された.抗癌剤により腫瘤は縮小した.4回目の入院時では,肝は著しく腫大したが,血液・化学検査には異常所見は認められなかった.下血の精査目的での注腸X線検査で直腸に狭窄がみられた.病理解剖学的には,直腸に3×4cmの結節を認めカルチノイドと診断された.また,肝は腫大し多発性の転移巣を認め,そのほかに前立腺,膀胱,心臓,腎臓,甲状腺にもカルチノイド性組織学的所見が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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