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文献概要
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海外文献紹介「肛門直腸静脈瘤,痔核と門脈圧亢進症」
著者: 種広健治1
所属機関: 1県立愛知病院内科
ページ範囲:P.937 - P.937
文献購入ページに移動 Anorectal varices, haemorrhoids, and portal hypertension: Hosking SW, Smart HL, et al (Lancet i: 349-352, 1989)
痔核と肛門直腸静脈瘤の成因,および両者の関係については論争が多い.肛門直腸静脈瘤は門亢症に生じる門脈全身側副血行路で,直腸,肛門管,外側肛門縁にできる.痔核は門脈とは直接交通のない血管のクッションであり,直腸には出現しない.それにもかかわらず,両者を同一の疾患であるとみなす者がいる.これら両疾患の門亢症や肝硬変患者における頻度は未だ明らかではない.そこで,100名の肝硬変患者を追跡調査した.
痔核と肛門直腸静脈瘤の成因,および両者の関係については論争が多い.肛門直腸静脈瘤は門亢症に生じる門脈全身側副血行路で,直腸,肛門管,外側肛門縁にできる.痔核は門脈とは直接交通のない血管のクッションであり,直腸には出現しない.それにもかかわらず,両者を同一の疾患であるとみなす者がいる.これら両疾患の門亢症や肝硬変患者における頻度は未だ明らかではない.そこで,100名の肝硬変患者を追跡調査した.
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