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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻8号

1989年08月発行

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書評「胃X線読影の基本と実際」 フリーアクセス

著者: 丸山雅一1

所属機関: 1癌研究会付属病院内科

ページ範囲:P.959 - P.960

文献概要

 最近受け取った1通の手紙がこの書評を書き始めるきっかけを作ってくれた.差出人は,北米ノースキャロライナ(The Bowman Gray School of Medicine)のDavid Ott.彼は,ボスのDavid Gelfandと共に,消化管の二重造影法でその名を知られた男であり,これに関する多くの論文を発表している.彼らの二重造影法が極めて日本的であることもあって,私は,これまで,北米消化器放射線学会で顔を合わせる度に意見を交換してきた.今度の手紙も,彼らの二重造影法に賭ける情熱がほとばしるような内容のものである.

 吉田・市川のこの本にOttの手紙を重ね合わせたとき,私は,二重造影法を世界に広めるために心血を注いだ市川を想い,そして,その市川が畢生の仕事として企んだ「第1回国際胃癌会議」が無念の延期を強いられるに至った経緯を思い出していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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