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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻9号

1989年09月発行

今月の主題 胃粘膜下腫瘍の診断―現況と進歩

主題

胃粘膜下腫瘍の内視鏡診断の現況

著者: 川口実1 斉藤利彦1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.991 - P.998

文献概要

要旨 通常内視鏡による胃粘膜下腫瘍の診断の現況について検討した.対象は過去14年間の内視鏡診断群347例354病巣,内視鏡的切除群7例7病巣および手術群45例45病巣である.頻度は1.4,2.8,2.1%である.病理組織学的診断は筋原性腫瘍,カルチノイド,異所膵,脂肪腫,inflammatory fibroid polyp,hamartomatous polypなどである.部位別頻度では内視鏡診断群ではC領域小彎,後壁およびA領域大彎に多く,手術群ではC領域に多い.内視鏡診断での上皮性病変との鑑別は,病変をあらゆる方向から観察すること.質的診断のためには,人工潰瘍を含めて潰瘍形成部からの生検が,胃外発育型の場合は体位変換のほかに各種画像診断の必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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