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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻9号

1989年09月発行

文献概要

今月の主題 胃粘膜下腫瘍の診断―現況と進歩 主題症例

典型的な粘膜下腫瘍様形態を呈した早期胃膠様腺癌の1例

著者: 光永篤1 横山聡1 橋本洋1 黒川きみえ1 小幡裕1 長廻紘2 鈴木茂2 朝長修3

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター消化器内科 2東京女子医科大学消化器病センター消化器内視鏡科 3東京女子医科大学消化器病センター内分泌内科

ページ範囲:P.1051 - P.1056

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要旨 71歳女性の胃体中部前壁に発生した粘膜下腫瘍様形態を呈する早期胃膠様腺癌の1例を報告する.本症例は肉眼的には典型的な粘膜下腫瘍の形態を呈しており,隆起表面は周囲と同じ萎縮粘膜で覆われていたが,頂部に認めた臍窩からの生検で癌細胞を認めた.そこで,性状診断および治療適応の決定を目的として行った超音波内視鏡検査で,腫瘍が第3層内に限局していることが確認されたため,診断および治療を目的として,内視鏡的切除術を行い,粘膜下に限局性に発育した膠様腺癌と診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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