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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻9号

1989年09月発行

文献概要

今月の主題 胃粘膜下腫瘍の診断―現況と進歩 主題症例

多発性異所性胃囊胞症の1例

著者: 望月祐一1 野見山祐次1 王恒治1 桜井俊弘1 村山寛2 岡田光男1 八尾恒良1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院内科 2福岡大学筑紫病院医学部第1病理

ページ範囲:P.1057 - P.1061

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要旨 多発性異所性胃囊胞症は比較的まれな疾患で,術前診断は困難とされている.今回われわれは超音波内視鏡およびjumbo biopsyで本症と確診した症例を経験したので報告した.患者(38歳,男性)は心窩部痛を主訴に来院.胃X線,内視鏡検査で巨大皺襞を認め,超音波内視鏡を施行.第3層の肥厚と同部に囊胞と思われる無エコー領域の多発を認めた.jumbo biopsyでは粘膜下層に多発囊腫を証明した.本例では癌の合併は認めなかった.本疾患の臨床および組織学的特徴を述べると共に,その発生原因について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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