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文献詳細

雑誌文献

胃と腸24巻9号

1989年09月発行

症例

胃granular cell tumor(顆粒細胞腫)の1例

著者: 土田健史1 林繁和1 中村常哉1 栗田恭充1 中井堯雄2 佐竹立成3

所属機関: 1名古屋掖済会病院消化器科 2名古屋掖済会病院外科 3名古屋掖済会病院病理

ページ範囲:P.1063 - P.1068

文献概要

要旨 granular cell tumorは皮膚,舌,乳腺などに多くみられる腫瘍であり,消化管に発生する例は少なく,特に胃ではまれである.筆者らは胃に発生したgranular cell tumorの1例を経験したので報告する.患者は51歳の男性.吐血を主訴として来院.X線・内視鏡検査で胃体中部後壁に,頂上に小潰瘍を有する粘膜下腫瘍を認めた.超音波内視鏡検査では腫瘍は第3層に限局して存在する低エコーの腫瘤として描出された.切除胃標本では,腫瘍は大きさ20×18×16mmで粘膜下層内に限局して存在する白色調の腫瘍であり,病理組織学的にgranular cell tumorと診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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