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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻10号

1990年10月発行

今月の主題 中垂腫瘤

主題症例

虫垂重積症の1例

著者: 岡本篤武1 鶴田耕二1 家富克之2 船田信顕1 小池盛雄3 大村光浩4

所属機関: 1東京都立駒込病院外科 2東京都立駒込病院内視鏡科 3東京都立駒込病院病理検査科 4滋賀医科大学第1病理

ページ範囲:P.1224 - P.1226

文献概要

要旨 下腹部の疼痛と重圧感を主訴とした26歳女性の虫垂重積症の1例を報告した.注腸造影では手指頭状の隆起を認め,4か月後の再検時には球型の隆起に縮小変化していた.大腸内視鏡では表面平滑で基部がややくびれた隆起を認めたが,頂上部には虫垂開口部と思われる陥凹はなかった.本例は盲腸平滑筋腫と疑診され,術前に確定診断はなされなかった.反復する右下腹部痛を伴う盲腸の隆起性病変の鑑別診断の1つに虫垂重積症を念頭に置くことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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