文献詳細
今月の症例
微小癌を伴う小胃癌の1例
著者: 芦田潔1 鄭鳳鉉1 林勝吉1 浅田修二1 平田一郎1 大柴三郎1
所属機関: 1大阪医科大学第2内科
ページ範囲:P.1262 - P.1264
文献概要
〔胃X線所見〕立位充盈,腹臥位充盈ならびに背臥位二重造影において,異常は指摘できなかった.腹臥位二重造影(Fig. 1)において前庭部前壁にわずかな粘膜集中を伴う星芒状の浅い陥凹性病変が認められた.X線上,陥凹部の大きさは5×4mmであった.また,この陥凹部を取り囲むように結節状の隆起が存在した.圧迫法(Fig. 2)でも浅い陥凹性病変とそれを取り囲む結節が明瞭に描出された.
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