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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻11号

1990年11月発行

文献概要

今月の主題 直腸のいわゆる粘膜脱症候群 主題症例

mucosal prolapse syndromeの1例―超音波内視鏡所見を含めて

著者: 清水誠治1 大塚弘友1 岡村雅子1 磯彰格1 多田正大1

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科

ページ範囲:P.1343 - P.1346

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要旨 27歳,女性.粘血便を主訴に来院した.注腸X線検査,大腸内視鏡検査で肛門から5cmの直腸前壁から右側壁にひだ集中と小結節状隆起の集簇が認められ,生検組織でfibromuscular obliterationがみられたことからmucosal prolapse syndromeと診断された.超音波内視鏡検査では病変部に一致して,粘膜・粘膜下層の層構造の消失,肥厚,エコーレベルの低下がみられた.また,固有筋層の限局性の肥厚および固有筋層を貫く高エコー像の存在が観察されたことから,固有筋層に及ぶ変化の存在が疑われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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